通勤中やお出かけ時など、地下鉄に乗ったときにインターネット回線の速度低下や接続不良を経験した方も多いのではないでしょうか。
本記事では、地下鉄でWiMAX回線を使用した場合の通信速度について徹底解説。速度が低下してしまう理由や地下鉄でも快適にインターネットを利用するためのポイントをご紹介します。
WiMAX回線を契約予定の方や、地下鉄を利用することが多いWiMAXユーザーは、ぜひチェックしてくださいね。
WiMAXは地下鉄では繋がらないの?
2017年時点で30,000を超える基地局を設置し、現在も基地局の増加や公衆Wi-Fiのアクセスポイントの普及に励んでいる「WiMAX回線」。広いエリアでスムーズなインターネット通信を行えるのが大きな魅力です。では、なぜ地下鉄の電車内や駅構内では繋がりにくくなってしまうのでしょうか。
まずは、「WiMAX=地下鉄で繋がりにくい」という噂の真偽と繋がりにくさの程度を解説します。WiMAXは本当に地下鉄で使えなくなってしまうのでしょうか。
WiMAXの電波は地下では入りにくい
WiMAXでは基地局からの電波を無線接続でルーターがキャッチし、ルーターから発信される電波によってスマートフォンやタブレット端末でのインターネット接続可能になります。
しかし、地下鉄の電車内や駅構内は地上から離れているためどうしても基地局からの電波が届きにくくなってしまうもの…。結果的にルーターが電波をキャッチできず、スムーズなインターネット接続が叶わなくなるのです。
地下の電波の繋がりにくさは地下鉄に限られたことではなく、デパートやマンションの地下駐車場や地下街などでも同様です。
走行中・駅間や車内では電波が弱くなることもある
地下鉄の駅構内よりも、さらにWiMAXの電波が繋がりにくくなってしまうのが「走行中の電車」や「駅と駅の間につくられた線路上やトンネル」です。駅構内ではかろうじてWiMAX回線が使用していた場合でも、走行中や地下鉄内のトンネルに入った途端に接続が切れてしまうことも多いのです。
地上からの距離が同じ場合でも、基地局からの距離や電波を遮断する障害物によって電波の強度は変化してしまいます。
では、WiMAXは地下鉄で使えないインターネット回線なのでしょうか。
WiMAXが使える地下鉄の情報は公式サイトで確認できる
前述したとおりWiMAX回線の機能上、どうしても地下鉄や地下街では電波の強度が弱くなってしまいます。しかし、最近では都市部や大きな駅以外でも、WiMAXを利用できる地下鉄は増えています。
【WiMAXが利用できる地下鉄一覧】
- 札幌市営地下鉄
- 仙台市営地下鉄
- 小田急電鉄
- 京王電鉄
- 京成電鉄
- 京浜急行電鉄
- 埼玉高速鉄道
- 相模鉄道
- 新京成電鉄
- 西武鉄道
- つくばエクスプレス
- 東急電鉄
- 東京メトロ
- 東京モノレール
- 東京臨海高速鉄道
- 東武鉄道
- 東葉高速鉄道
- 横浜高速鉄道
- 名古屋市営地下鉄
- 名古屋鉄道
- 大阪メトロ
- 北大阪急行
- 京都市営地下鉄
- 神戸市営地下鉄
- 京阪電鉄
- 近畿日本鉄道
- 山陽電鉄
- 泉北高速鉄道
- 阪神電車
- 阪急電鉄
- 福岡市地下鉄
利用できる地下鉄情報のほか、新幹線や屋外スポットもUQ WiMAXの公式ホームページからチェックできます。利用する駅が該当しているか、下記のサイトから確認してみてくださいね。
WiMAXを実際に地下鉄で利用した人の口コミ
「通勤中の電車の中でも、いつも通りWiMAXを使えるのは嬉しい」
「実家に帰省したら、名古屋の地下鉄もWiMAXに対応していた!」
「地下鉄の駅では使用できるけど、走行中はたまに電波が切れる」
「東京メトロ内でも駅によって通信速度にむらがある」
「WiMAX、地下鉄でも動画再生できるレベルになってた!」
上記のように、実際にWiMAXを地下鉄で使用した人からは使用感に満足してる口コミが多い様子です。しかし、走行中の電波強度や立地や駅ごとの通信速度にはやや不満を感じている人もいます。
現在契約を迷っている方は、口コミのチェックとあわせて自分自身で使用感を確かめてみるのがおすすめ。UQ WiMAXでは「Try WiMAX」と呼ばれるトライアルサービスを実施しており、15日間無料でWiMAXを使用できます。自宅・職場・通勤に使用する地下鉄内など、さまざまな場所でWiMAXの通信速度や電波強度を試してみましょう。
WiMAXを地下鉄で利用したいときの方法
「地下鉄に乗っている間に仕事用のファイルをダウンロードしたい」「長時間地下鉄に乗るから動画を見ながら過ごしたい」など、地下鉄でWiMAXを使用したいタイミングって、意外と多いものですよね。そこで、最後にWiMAXを地下鉄で利用するための方法をご紹介します。
有料オプションサービス「au 4G LTE回線」への切り替えについても詳しく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
ハイスピードプラスエリアモードを利用する
WiMAXにはWiMAX回線を使用する「ハイスピードモード」とは別に、au 4G LTE回線を使用する「ハイスピードプラスエリアモード」の利用も可能です。ハイスピードプラスエリアモードを利用すると人口カバー率99.9%を誇るau 4G LTE回線で接続できるため、WiMAX回線の届きにくいスポットでも快適なインターネット通信を楽しめます。
プランによっては月額1,005円のオプションサービス料金は必要ですが、地下鉄・山間部・新幹線・高層ビルなどでもインターネットを利用できるのは嬉しいですよね。地下鉄でWiMAX回線を利用したい方は、通信モードを切り替えてハイスピードプラスエリアモードを利用するのも一案です。
LTEを利用した後は、モードの変更を忘れずに
幅広いエリアでスムーズなインターネット通信を行えるハイスピードプラスエリアモードですが、使用する際には注意すべきポイントが2点あります。1点目は「1ヵ月に7GBを超えた場合は速度制限にかかること」、2点目は「解除しない限り翌月以降も継続されること」です。それぞれの注意点について詳しく確認していきましょう。
【ハイスピードプラスエリアモードの注意点】
1.1ヵ月に7GBを超えた場合の速度制限
ハイスピードプラスエリアモードを選択した場合は、該当月の間は1ヵ月に7GBまでの速度制限が適用されます。たとえ、月間の通信量に定めのないギガ放題プランで契約していたとしても条件は同じ。速度制限後は128Kbpsの超低速モードでの通信しか行えません。
また、ハイスピードプラスエリアモードからハイスピードモードに戻した場合でも、該当月中は速度制限が解除されません。
2.解除しない限り翌月以降も継続
一度通信モードを切り替えてハイスピードプラスエリアモードを利用した場合、自ら元のハイスピードモードに戻さない限り解除はされません。月内の解除を忘れてしまうと月をまたいだ翌月以降もハイスピードプラスエリアモードでの使用となり、1ヵ月7GBまでの通信量の制限がかかります。ハイスピードプラスエリアモードを利用した際は、必ず通信モードを戻しておくように心がけましょう。
大量の通信量を必要とするときには事前にDLしておく
高画質動画や大きなアプリやファイルのインストールなど、大量の通信量を必要とする場合には事前にダウンロードしておくのがベター。通常の通信速度のうちにダウンロードしておくと時間もかからずスムーズですよ。
大量の通信量を消費することによる速度制限が心配な方は、「UQ Wi-Fi」や「UQ Wi-Fiワイド」などの公衆Wi-Fiサービスを利用するのもおすすめです。
WiMAX回線を快適に使用できる地下鉄も増加中!
基地局やアクセスポイントの増加によって、全国各地の地下鉄の電車内や駅構内でWiMAX回線が使用できるようになっています。通勤時やお出かけで利用する場所だからこそ、スムーズにインターネットを利用できるのは嬉しいですよね。
本記事でご紹介した「ハイスピードプラスエリアモード」や「事前ダウンロード」も上手に活用しながら、地下鉄内でも快適なインターネット環境を整えていきましょう。